キャリアモデル 総合職の先輩のキャリア

郵便局株式会社入社後、人事部、総務部(震災復興対策室)、近畿支社(地区人事担当)、経営管理部で勤務。2014年から2年間にわたり東京海上日動火災保険(株)に出向し営業を学んだ。2016年より現職。

営業部2008年入社

吉田 圭佑Keisuke Yoshida

郵政民営化という大転換に臨む企業の姿に惹かれ、吉田は郵便局株式会社を志望した。1年間の研修を通じ、目指すに至った道は人事という仕事。本社と現場で経験を積んだ。

Episode 1  巨大な組織の力を引き出したい。
そう考え、人事部を志望

ES(従業員満足度)を高めることが、大きな効果をもたらすはず

就職活動を始めた時点では、吉田がメインで志望していたのは通信会社だった。理工学部で学んでいた内容と事業領域が近く馴染みがあったからだ。しかし、ちょうどその頃、郵政民営化に関するニュースがマスコミによって盛んに報じられてもいた。これから大きく変わっていこうとする巨大企業に、吉田は興味を持つ。調べていくうちに、将来の選択肢の中に日本郵政グループが入ってきた。
入社は民営化2年目の2008年。都内の郵便局における1年間の研修を終え、吉田が志したのは人事の仕事だった。理系出身ということを考えると、少々意外に感じなくもない。
「最初の1年、郵便局という現場で働きながら、いろいろな場面に出合いました。そこで感じたのはやはりとにかく巨大な組織だということ。この巨大な組織の力をさらに引き出すには、これまで以上に頑張った人が報われるような人事制度をつくり、より高いモチベーションで社員が働ける環境をつくる必要がある。ES(Employee Satisfaction:従業員満足度)が、大きな効果をもたらす会社だと思ったんです。“モチベーションのアップ×人数”という考え方をすると、驚くほど大きな力が生まれそうだなって」

「本社での人事」と「現場での人事」その両方を体験

この希望は叶った。吉田は2年目より人事部の制度戦略担当に配属された。人事部にも様々な業務があるが、人事戦略、人事制度の整備や評価制度の設計という、まさに吉田が希望していた担当だった。
「本当にいい仕事をさせてもらいました。決定された人事戦略を最初に知るポジションで、それをとりまとめ、噛み砕いて他のラインに流すという役目を担当させてもらえたのです。人事規定のとりまとめなども担当しました」。 尊敬できる上司にも恵まれた。意欲を持って仕事に取り組める環境だったという。他の企業から出向してきている経験豊富な社員も多く、民営化間もない会社の人事業務をサポートしていた。社会人2年目の吉田にとっては、そうした先輩社員との交流も非常に魅力的なものだったという。
そして4年目となる2011年7月には近畿支社に異動。兵庫県の郵便局に駐在しエリアの人事をまかされた。本社での人事戦略という大きなプランニングから、実地での人事に携わることとなったわけだ。
「74の郵便局の成績を確認しながら、エリアの人事担当者に提案を重ね人事を進めました。こちらの考えと長年地域で働いてきている担当者の考えは、必ずしも一致しないんですね。お互いの考えを共有することの難しさを痛感しました」

東日本大震災への対応で、吉田は震災復興対策室に招集された。そこで再会した同期の意識の高さに刺激を受け、負けたくないという思いが吉田の中に芽生えるようになった。

Episode 2  東日本大震災での対応で受けた同期からの刺激

共に仕事をした同期社員の仕事のきめ細やかさ、フットワークの軽さ

時間は前後するが、吉田が近畿支社に異動する直前、2011年3月に東日本大震災が発生している。その対応で、吉田は総務部の震災復興対策室に一時的に配属されている。担当したのはやはり人事関係の業務。安否確認から始まり、被災した社員の補償をどうするのかなどを、現地の人事担当と相談しながら進めた。幹部への様々な説明を求められる緊張感のある環境での仕事は3ヵ月と短い期間ではあったが、吉田にとって社会人としての転機ともいえる期間だった。
「人事部での仕事は充実していたものの、競争意識をもって仕事をする場面はあまりなかったんです。でも、同室となった2人の同期社員の仕事のきめ細やかさ、フットワークの軽さ、何より仕事に対する意識の高さに驚かされた。会社に入って初めて同期に負けたくないという思いが生まれました。切磋琢磨し、互いを高め合える仲間が周りにたくさんいることに気づき、弛んでいた自分を見つめ直すことができた。以来、彼らのことを思い出しては、仕事へのモチベーションにするようになりました」。 それ以外にも震災復興対策室で仕事をした期間は得難い体験を多くした。
「現地の視察にあたる常務執行役員に付いて、岩手から福島まで3日間、沿岸部を900km運転したりしました」

再び本社に異動し経営管理部へ。
しかし、重要会議で痛感した知識の不足

合わせて2年にわたった震災復興対策室と近畿支社での勤務を経て、吉田は2013年3月に再び本社へ異動となった。配属されたのは経営管理部だった。前年の10月には郵便局株式会社と郵便事業株式会社が統合するという出来事があったが、内部では様々な調整の必要が残っていた。その調整のとりまとめをしていたのが、経営管理部。
「調整の一環で、郵便局1局1局の損益をマネジメントしていこうというテーマの下に会議体が新設されたんです。副社長直轄という位置付けの各部横断で組織された会議で、各部の代表が出席するものでした。そのとりまとめを行う事務局的な業務を経営管理部が行っており、私はそこに配属されたんです」
吉田は各部の施策進捗状況のとりまとめをまかされた。だが、損益状況などに関する資料を作成するときなどに、頻繁に生じた営業部門とのやりとりでは、営業の知識が足りず非常に苦労した。わからない用語が飛び交い、経営陣の話の内容が理解できない。そんな悔しい経験もさせられた。
「経営陣の話に付いていくには、営業関係の知識が不可欠なんだと経営管理部での仕事では痛感しました」
この経験が、再び吉田に転機をもたらした。営業部への配属を申し出ることにしたのである。

営業を学ばなければ。そう思っていた吉田に届いたメール。日本郵便では初となるグループ外への出向を募るものだった。異なる環境で営業を学ぶことになった吉田だったが、出向先でも人に恵まれ、成長の機会を得た。

Episode 3  東京海上日動火災保険株式会社へ出向。
その後は営業部へ

真っ先にメールを返し決まった東京海上日動火災保険(株)への出向

吉田の営業の仕事がしたいという希望は、思いもよらぬ形で叶った。日本郵便は他社からの出向社員を受け入れていたものの、日本郵便が他社に社員を出向させることはしていなかった。しかし、ちょうどその頃「若手社員に出向を通じた経験を積ませてはどうか」という意見が出始めていた。
「それを先導していたのが、僕が尊敬していた経営管理部の上司でした。ある日仕事をしていると、私や同世代の社員に対して『若手社員を出向させる計画がある。興味はあるか?』というメールが届いたんです。出向先は郵便局で商品を扱っている東京海上日動火災保険(株)で、職種は営業に関するものとのこと。行きたい! と思った私は、すぐさま返信しました。あとで聞いたのですが、私の返事が一番早かったらしいです」。 その意欲を買われ、吉田の出向が決まった。営業経験が全くないことから、まかされるのは、直接の営業ではなくて営業企画に近いものだと思っていた。しかし、配属されたのは法人営業部門だった。担当先企業の火災保険の更新対応や新規契約の提案などをしっかりとまかせてもらえたという。
「東京海上日動は、営業経験のない自分によく仕事をまかせてくださったなと思います。アポイントを取る段階から細心の注意が必要なこと、事前の情報収集を徹底すること、できることは全てやる営業マンとしての基礎から指導していただき感謝しかありません。貴重な経験をさせていただきました」

出向からの復帰先は営業部。とりまとめと営業企画を兼務する

東京海上日動火災保険(株)への2年間の出向から戻った吉田は、2016年4月、営業部総括担当に配属された。9月からは営業企画担当も兼務している。総括担当は、部内業務のとりまとめ役として、各担当ラインが策定する営業目標及び進捗管理を総括したり、営業部が主催する会議の企画立案、部内予算の管理や次年度の予算計画策定などを行う。業務の幅はかなり広く、各種課題に対し、課長、主任、担当者と連携し対応している。一方の営業企画担当は、新規事業に関連した施策をつくりだしていく仕事を担当する。他ラインの仕事を受けて動き出すとりまとめ役の総括担当とは逆に、自分から仕掛けていく仕事である。
「これまではとりまとめ役を務めることが多く、それが自分に向いていると思っていました。今でもやりがいを感じる仕事ではありますが、出向し営業の仕事を経験した今は、自分から仕掛けていく仕事の面白さも感じています」
研修を含めると、9年間で7つの配属先で仕事をしてきた。それぞれでの業務に関連性はあるものの、なかなかに多彩である。
「私は、気をつけないと楽な方向へ逃げるんです(笑)。だから、チャンスがあれば新しい職場や未経験の業務を経験するように自分を追い込むようにしてきた。その結果です。しばらくは営業部で経験を積むことになると思いますが、その先は未定。人事も、経営企画も、営業も、フロントラインも、全てに興味があります」
どの仕事も本気で取り組めば面白い。吉田はそれがわかってしまったのだ。

キャリアモデル 日本郵便株式会社 一覧

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日本郵政グループ各社の仕事は多種多様ですが、そのいずれにも共通していることは、この国のすべての人のために汗を流すという使命感であり、お客さま一人ひとりからの信頼こそがすべての仕事の源にあるという自覚です。働き方は生き方です。日本郵政グループでは、いろいろな支え方で、たくさんのプロフェッショナルが活躍しています。