キャリアモデル 総合職の先輩のキャリア

日本郵便

国際物流戦略室
2008年入社

諫早 菜々

Nana Isahaya

2008年に入社した諫早は、主として国際物流分野に携わってきた。
営業・実務・経営的観点とそれぞれの角度から日本郵便グループの国際物流事業の推進に取り組み、国際物流事業の成長と歩みを共にしてきた。

学生時代の国際経験が大きく影響した就職先選び

学生時代、急激な経済成長の只中にあった中国に何度も足を運び、そこで見た景色が物流を志望するきっかけになったという諫早は、就職と同じタイミングで民営化を果たし、国際物流業界に飛び込んできた日本郵便と出合う。

中国経済の脈動に見た物流の価値と可能性

学生時代の諫早は近代中国史を専攻していた。
「中国には交換留学制度を利用して広州市へ約1年間留学したほか、論文執筆に向けた史料調査を行うために頻繁に通っていました。私が学生だった2000年代初期から中期の中国は、海外からの投資や企業進出が拡大の一途をたどっており、さながら『世界の工場』の様相を呈していました」
留学していた広州市近郊には日本のメーカーなどが多く進出しており、当時はまだ中国国内が主要な供給対象ではなかったため、製造された商品は日本やその他の国へ輸出されていた。そのビジネスの規模や活況ぶりを間近で見ながら、生産地と消費地がつながることではじめて商品の価値とこれによる収益が生まれることを実感した。
「経済を動かしているのは物流だ」
諫早は物流業界に興味を持ち始める。
時を同じくして日本では郵政民営化が進められていた。就職活動において「日本郵政公社は分社化の後、郵便に限らない新しい事業やサービスの提供が可能となる」という話を耳にした諫早が、民営化直後の日本郵便で国際物流事業を担う人材を志すようになるまでに、そう長い時間はかからなかった。

本社での最初の仕事は国際物流の営業推進

2008年、諫早は郵政民営化一期生として入社する。当初は郵便局で集配や営業などの実習を経験し、郵便と物流の“ラスト1マイル”がいかにして担われているかを学んだ。その後、本社国際事業本部に2年間、東京支社営業部東京広域国際営業センターに1年間配属され、国際物流の営業推進に取り組むこととなる。当時の日本郵便は国際物流事業に参入したとはいえ、どういった営業活動を行っていくかは手探り状態であった。
「郵便商品を販売したことはあるが、国際物流サービスの営業は経験がないという社員と一緒にどう売るかを考え、アドバイスをしたり、マーケティングや営業戦略の策定を行っていました。手探りでしたが、私たちには日本郵便ならではの営業の強みがありました。国際郵便の主力商品であるEMS(国際スピード郵便)をご利用いただいている法人のお客さまは海外への貨物輸送のニーズも高く、『国際郵便で商業貨物は送れないのか』という声は以前から聞こえていました。そうしたお客さまのもとへ現場の営業担当と共に訪問し、国際物流サービスのご案内をすることもよくありましたね」
まずはやってみる。そんな精神で新しい世界を切り拓いていく仕事。それが諫早の社会人としての一歩となった。

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国際物流実務を学んだ3年間。育児との両立がスタート

営業から実務へ。諫早は国際物流の実務を担う子会社に出向し、どのようなオペレーションで国際貨物輸送が実現しているのか、実務について深く知る機会を得た。また、出産を経て仕事とプライベートのバランスのとり方を模索した時期でもあった。

実務者視点を得たことで、
立体的に見えてきた国際物流の仕事

3年間にわたって営業という側面から国際物流事業に携わった諫早は、国際物流子会社であるJPサンキュウグローバルロジスティクス株式会社に出向する。ここで物流の実務を学ぶこととなった。
「航空フォワーディングを中心としたオペレーション、ドキュメンテーション、営業、マーケティング、企画業務等、実際に国際物流サービスを提供する上で必要な要素に一通り携わり、国際物流についての実務を経験することができました。実務を学んでから営業を経験するというケースのほうが多いのかもしれませんが、私の場合は逆でしたね」
しかし、営業を通じて「お客さま視点」を知る機会を十分得た上で「実務者視点」の仕事に取り組んだことで、見えてきたものもあったに違いない。出向先は、営業時代に受注した案件を依頼していた会社だったため、顔見知りも多かったという。
「主なお客さまは日本のメーカーでした。当たり前ですが、国際物流は国内物流とは違い“貨物に国境を越えさせる”必要があり、実務ではそこに非常に気を使います。手続きでミスがあれば荷物が届かないだけではなく、お客さまにペナルティが科され、輸出入ができなくなってしまうこともあるわけですから」

育児に追われていた時期。
仕事への情熱を喚起させた、上司からの“手紙”

諫早は入社直前に結婚、JPサンキュウグローバルロジスティクスに出向した入社5年目に出産を経験している。子どもが生まれ働き方は大きく変わったが、そのころの自分に送られた上司の手紙が忘れられないという。
「第一子が1歳の時、人事部主催の『JPプレママ&ベビママミーティング』というイベントに参加する機会があったのですが、そこで『上司からの手紙』という企画がサプライズとして用意されていたんです」
手紙はねぎらいの言葉から始まり、日頃の諫早の様子をよく見てくれていることが強く感じられるものだった。冒頭部分が見えた途端、目頭が熱くなり、その場では読めず、家に持ち帰って泣き笑いしながら読んだという。
「当時、子育てに追われていた私は、主体的に仕事をすることになんとなく及び腰になっていたんです。自らすすんで仕事を任せてもらおうとせず、頼まれた仕事をこなす姿勢になっていました」
上司からの手紙は、それを自覚させもう一歩を踏み出すことを決意させてくれる内容だったという。
「直接的な指導ではなく、どういうメッセージを送れば私にとっての“気づき”となるのかを熟知していたように思います。その手紙のおかげで、積極的に仕事に関わる楽しさと成長する喜びを再び見出すことができるようになりました」
『ワーク』と『ライフ』、その両方を充実させることができるかどうかは、自分次第なのだと教えてくれた手紙だった。

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国際物流事業戦略の策定、遂行を担う
国際物流戦略室でグローバル化に挑む

国際物流事業に営業と実務の両面から関わり、経験を積んだ諫早。第二子の出産を経て配属された国際物流戦略室では、
また違った角度から国際物流事業について考える日々が続いている。

国際物流戦略室で諫早が務める役割

銀座郵便局管理者としての勤務と第二子の出産を経て、諫早は2017年より本社国際物流戦略室に配属され、係長を務めている。戦略室では多様化、高度化する国際物流ニーズに応えるサービスをグローバルに展開させ、日本郵便を総合物流企業へと成長させることをミッションとし、トール社をプラットフォームとした国際物流事業戦略の策定、遂行等の業務を担っている。メンバーは60名を数え、約半数は海外へ派遣されているという。
「海外で勤務する社員たちは、現地のスタッフとともに営業力やオペレーションの強化をはじめ、ビジネスの拡大やグローバル企業ならではの経営課題の解決に取り組んでいます。私が担当しているのは国際物流子会社の経営管理と、国際物流戦略室のメンバーが高いパフォーマンスを発揮できる環境を整備していくことです」
営業では「お客さま視点」を、子会社出向時では「実務者視点」を学んだ諫早だったが、今得ているのは「経営者視点」「株主視点」だと話す。
「親会社で子会社の経営管理に携わり、日本郵便の国際物流事業を成長させるという大きなミッションに取り組むことにやりがいを感じています。ただ大きなミッションとは言っても、実際にはその中に無数にある小さな課題の解決に一つ一つ取り組んでいくことになります。こうした積み重ねを事業の推進基盤としていくことに手ごたえを感じています」

諫早菜々の現在

多様性を活かすグローバル企業としての成長に期待

日本郵便がグローバル企業として成長していくために必要なものはなんだろうか。入社以来、多くの時間を国際物流に関する仕事に費やしてきた諫早は、この問いがいつも頭にある。
「トール社買収による急激なグローバル化により、日本郵便のこれまでの仕組みでは対応できないテーマも浮かび上がってきています。国際物流事業者としてグローバルに成長していくためには、このような事案課題への対応が急務であると感じます」
働く人の多様な個性が事業の推進力の一翼となることを願う諫早が、入社間もないころ国際物流事業の営業推進を模索していたときのことを振り返った。
「国際物流事業は、他社からの転職者や、JVの他社パートナー、子会社社員等、異なるバックグラウンドを持つ多種多様な人材が、当初から関わってきました。違う価値観や視座を持つ者同士が互いを尊重し、ノウハウを持ち寄ることで様々なことを乗り越えていく土壌が、最初からあったように思います」
諫早はこのような職場で仕事をする中で、文化の異なる相手の価値観に理解を示し、思考に柔軟性を持って仕事をすることの大切さを実感してきた。
こうした文化のさらなる醸成は、「日本郵便がグローバル企業として成長する上で欠かすことができない」と、諫早は考えている。

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日本郵政グループ各社の事業概要

日本郵政グループ各社についてご紹介します。

日本郵政グループ各社の職種

日本郵政グループには、「総合職」、「地域基幹職・エリア基幹職」および「一般職」の三つの採用区分があります。
総合職とは「サービスや仕組みを自ら創り上げ、コントロールする仕事」、残る二つは主に「お客さまにサービスを提供する仕事」です。
ここでは、三つの採用区分の違いとそれぞれの仕事概要についてご説明します。

社員紹介

日本郵政グループには、「総合職」、「地域基幹職・エリア基幹職」および「一般職」の三つの採用区分があります。
ここでは各職種で活躍している社員をご紹介します。

キャリアモデル

日本郵政グループ各社の仕事は多種多様ですが、そのいずれにも共通していることは、この国のすべての人のために汗を流すという使命感であり、お客さま一人ひとりからの信頼こそがすべての仕事の源にあるという自覚です。働き方は生き方です。日本郵政グループでは、いろいろな支え方で、たくさんのプロフェッショナルが活躍しています。