キャリアモデル 総合職の先輩のキャリア

旧日本郵政公社入社後、尼崎郵便局、統合リスク管理部を経て、市場運用企画部へ。2009年には海外企業派遣研修でロンドンとサンフランシスコに赴いた。帰国後は市場運用部、クレジット投資部を経て2014年より現職。

審査部 2004年入社

登根 さやかSayaka Tone

ゆうちょ銀行で働く人の人柄に惹かれて入社した登根だったが、学生時代の専攻と縁遠い分野の仕事にいかに適応していったのか。

Episode 1  畑違いの部門での奮闘、
その先に見つけた面白さ

想像もしていなかった「統合リスク管理部」への配属

大学院で建設学、まちづくりに関する研究を行ってきた登根。
「郵便局のような公益性のある建築物の設計などに関われないか。日本郵政公社に関心を持ったのはそんなところからでした。」
ただ、そうした仕事を担当できる可能性がどの程度あるかは分からない。選考は進んだものの、迷いは消えなかった。
「そんな時、人事部の方が、社員の方とじっくり話をする機会を設けてくれたんです。活き活きとした女性社員の方と話をして、女性が活躍できそうな会社だと感じました。学生時代に学んだ分野の仕事がしたいという思いはあったけれど、それとは別に、この人たちと働きたいな、という気持ちが生まれました。」 入社することを決めた登根は、故郷に近い尼崎郵便局で1年目を過ごした後、本社へ。しかし配属されることになったのは、統合リスク管理部(現リスク管理統括部)だった。同部は市場リスク、信用リスク、オペレーショナル・リスクといった経営が直面するリスクを幅広く管理する部だ。統計的な手法を使ってリスク量を定量的に計測するなど、金融とは遠い分野を専攻してきた登根が、当時この分野に関して持っていた知識は限られたものだった。不安だらけだった。

知らないことを知れる喜び、それが会社のためになる喜び

「理系出身だと関連した専門分野に関わる仕事をするのかなと漠然と考えていたので、驚きました。金融やリスク管理の専門用語が飛び交う仕事についていくだけで毎日とても大変でした。当初は基本的なことすら分からず、その都度本を読んだり、各種資料を調べないといけない。それが大変でしたね。」
しかし、上司や先輩が仕事を丁寧に教えてくれたこと、また分からないながらも勉強しつつ仕事に取り組むと次第に理解が深まっていったこともあり、面白さを感じるようになっていく。
「必死に取り組んでいると、そんな私にも、上司は担当を任せてくれたんです。新しい商品に投資するための審査の仕組みを構築する仕事だったのですが、これをやり遂げた時の達成感、また、やり遂げるまでのプロセスそのものも素直に面白いと感じられました。」
債券といっても様々な種類があり、それらへの投資のためには、仕組み、キャッシュフロー、発行体となる会社のビジネス、財務状況など様々な視点から評価する必要がある。信用力に影響を与えるマクロ経済の見通しが必要となる場合もある。だが、その過程で、自分の知らないことを知ることができる。そして、それが会社のためになる。そこには面白さとやりがい、両方があった。
「統合リスク管理部に来て2年目の終わりくらいだったでしょうか。それまでは建築に関わる仕事がしたいという思いが少しは残っていたんですが、与えられた仕事をやり遂げた時に“腹をくくれた”ような気持ちになったのを覚えています。」
この分野で一人前になれるように努力しよう——登根は決めた。

民営化を成し遂げたゆうちょ銀行がテーマとしていた海外への投資。それを担える人材となるべく、登根は海外に目を向ける。欧米の同業者たちの姿を見て、何を思ったのか。

Episode 2  ロンドンとサンフランシスコの
金融機関での研修を経験

未来のゆうちょ銀行で活躍するために、海外へ

次に登根が配属されたのは市場運用企画部(現市場統括部)だ。民営化のタイミングを迎えていたゆうちょ銀行には、「今後、どのような資金運用を行っていくべきか」を検討するプロジェクトチームが数多くあった。そういったプロジェクトのたたき台となる収益計画を作成するのが主な仕事だった。
「多くのプロジェクトが方向性として示していたのは、将来的に上場を目指していく上で、日本国債の運用割合が高い状態を脱する必要があるということ。つまりは、海外への投資を増やさないといけないということです。」
そのために自分は何をすべきなのか、登根も未来を見据えた。海外企業での派遣研修に手を挙げたのだ。海外を見ておくことが、今必要なことだと思ったのだ。
「英語が特別得意なわけでもありませんでした。準備段階では会社のサポートで通った英会話学校に加え、自分でも英会話のトレーニングを受けて、備えました。」
2009年についに渡航が実現する。ロンドンとサンフランシスコで計9ヵ月にわたって海外の金融機関での研修を経験した。抱いた感想は「すべてが違う」というものだった。

日本とはすべてが異なっていた海外での“仕事”

「最初の研修先はロンドンにある銀行。リーマンショックの直後だったので、イギリスの金融機関は非常に厳しい状況にありました。公的資金を注入された大手行もあり、住んでいたアパートの近くでも大手行を救済することに対して激しい市民デモがありました。デモ終了後の荒れた広場の光景は忘れられません。日本ではそこまで切迫感は感じられなかったのですが、世界で起きていることを身を持って感じた瞬間でした。」
仕事の進め方もまったく違った。
「日本人同士で同じ会社の中だと、何かを頼むということを普通にやっていますよね。頼まれた側もある程度は対応するものです。でも国も社風も言語も違う中で、誰かに何かを頼むというのは大ごとで、相手にメリットがないと、まったく動いてくれない。相手の事情を汲んで仕事をすることも多い日本とはかなり違ったと思います。金曜の午後に、おそらくいるだろうと思い込んで訪ねると午後から休暇をとって旅行に行ってしまっていたりする。驚くことばかりでした。」
1ヵ月ごとに部門を渡り歩き、為替のトレーディングデスク、シンジケーションデスクやアナリストチームなどいろいろな仕事を見ることができた。瞬く間に時は過ぎ、アメリカはサンフランシスコへ。ここでは運用会社でリサーチのサポートなどを行った。
「海外ではいろんな面で良くも悪くも大雑把なところがある。資料の作成などでも細かい部分にこだわらず、必要な部分に力を注ぐ。私はどちらかというと細かいところが気になる心配性だったのですが、違う文化の中で過ごして、許容範囲が少し広がったように思います。」

現在は審査部に所属。部下を持つ身となった登根。縁遠い分野での不安なスタートだったが、覚悟と努力によって成長を果たした。今はその道の真ん中を自信を持って歩いている。

Episode 3  “資産運用の前線”での
5年間を経て審査部へ、
部下を持つ身に

スピード感を要するフロントラインの仕事に従事

9ヵ月の滞在を終え帰国した登根は、市場運用部(現債券投資部)、クレジット投資部へ。資産運用のフロントラインでの仕事は計5年に及んだ。
「新しい投資先の検討、実際の債券投資やその後のモニタリングなどが主な仕事でした。海外からIR(投資家向け広報)担当の方が来られたり、私たちが海外に行ったりと、投資先のビジネスや財務状況について知る機会も多くありました。」
収益も確保していかねばならないのが運用の仕事だ。市場運用では投資の決断まであまり時間がない場合もある。そのあたりはこれまでの仕事とは違う緊張感があり、時には思いきりのよさが必要な場面もあった。しかし、比較的スムーズに馴染むことができた。面白さを感じることも多くあったという。
2014年からは現在も所属する審査部へ配属された。同じ資産運用を支える仕事だが、フロントラインからは一歩下がった位置に立つ。フロントとは別の視点で長期的な資産の保有に問題がないかを検討して、必要に応じて一定の歯止めをかけるポジションであるため、判断も違ったものになることもある。

部下には言葉と様々な経験の機会を与えたい

「フロントからすれば、保守的だなと感じることも多いと思います。私も経験があるので分かります。ただそれが私たちの役割ですし、きっちりと牽制を働かせることが会社の利益、さらにはお客さまへの利益につながっていくので。」
審査部への配属と同時に、管理職となり部下もできた。
「私は上司に恵まれていたと感じています。多くの上司からの言葉によって、成長できたのは間違いない。ただ、それらの言葉が自分の中に落ちるまでには、時間や経験の蓄積が必要だったと思います。それは今の若い社員たちも同じだと思う。だから私がすべきなのは、言葉をかけることもそうなのですが、その上で、彼らに時間と経験を積む機会を準備することなのかなと思っています。」 資産運用に関わる様々な部署で仕事をしてきたが、これまでは3年程度で新しい部署に異動することが多かった。それもあって、審査部に来て3年目となる今、新たなミッションを欲する気持ちもあるという。
「当行の資産運用は益々高度化していて、やりがいもどんどん大きくなっています。これからも資産運用に関わる仕事をしていきたいという気持ちは変わりませんね。外部から合流した高い専門性を持つ上司や同僚の数も増えている中、彼らに刺激をもらいながら、勉強を続けていきたいと思います。」

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これまでに培ったお客さまとのつながりを大切にしながら、お客さまの人生のあらゆるステージでお役に立てる企業グループを目指します。

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日本郵政グループ各社の仕事は多種多様ですが、そのいずれにも共通していることは、この国のすべての人のために汗を流すという使命感であり、お客さま一人ひとりからの信頼こそがすべての仕事の源にあるという自覚です。働き方は生き方です。日本郵政グループでは、いろいろな支え方で、たくさんのプロフェッショナルが活躍しています。