
切手と葉書の「ゆりかごから墓場まで」を管理
現在、「切手・葉書室」という部署に所属しています。「切手・葉書室」では、部署名の通り「切手や葉書の発行」「発行した切手や葉書、印紙所管省庁からの預り資産である印紙の在庫管理」から「手紙振興に係る施策」など、幅広い業務を行っています。
具体的には、社外の方との打ち合わせや社内の会議などを踏まえ、発行する切手や葉書のデザイン企画・決定から印刷会社との契約事務、郵便局への納入等や、郵便局での在庫管理方法まで定めています。このような業務の幅広さから、切手や葉書に関して「ゆりかごから墓場までを管理している」とも言われます。また、預り資産である印紙に関する印紙所管省庁への報告なども行っており、省庁とのやり取りも多いです。
ほかにも、皆さまに手紙をよりたくさん書いていただけるように、小学校・中学校・高等学校へ手紙の書き方が学べるテキストを提供したり、直接学校へ足を運び授業を行ったり、商業施設においてワークショップを実施したりしています。そのため、社外の幅広い年代の方々と触れ合う機会が多く、日々新しい発見を得ながら働くことができています。
年賀状などの発行枚数と
印刷を計画・管理する
切手・葉書室の業務のなかで、私が担当しているのは「年賀葉書や夏のおたより郵便葉書(かもめ~る)の調達」です。
この業務ではまず、前年の販売状況などから、その年の大まかな発行枚数を決定します。次に、決定した発行枚数を基にして印刷会社との契約を行います。その後は印刷会社への発注を行い、全国の郵便局へ納入するスケジュールの調整を行った上で、実際の納入となります。これが販売開始前の業務です。
販売開始後は、販売状況や在庫状況を日々確認しながら、追加発注を行います。特に年賀状は、新年の挨拶手段として皆さまに親しまれているかけがえのない日本の文化・習慣であり、年賀葉書の売り切れを起こしてしまってはいけません。とはいえ、在庫が残ってしまうとその分無駄な費用が発生してしまうため、見極めが重要です。

自分の仕事が社会の役に立っている
様子を実感できる
当社の魅力は、日本全国に広がる郵便局ネットワークと、地域の人々からの信頼だと感じています。どんな地域にお住まいの方でも、一度は郵便局をご利用していただいたことがあるのではないでしょうか。それぐらい郵便局は地域に根付き、地域の人々にとってなくてはならない存在となっています。
魅力ある年賀葉書を調達して郵便局へ納入するという現在の担当業務は、全国の郵便局で働く方々や地域の人々に対して、大きな影響力を持ったものです。地域によって環境や状況など、条件が様々なため全ての方々に喜んでいただくことは決して簡単ではありませんが、可能な限り広く意見を吸収し、少しでも多くの方々に喜んでいただけるような仕事ができるよう、頑張っていきたいと思っています。
責任の大きい仕事ですが、特に年末には自らが調達した年賀葉書を各地でたくさん目に触れる機会があります。そのため、「自分の仕事が世の中の役に立っていること」がとても実感しやすく、やりがい溢れる素晴らしい業務だと思っています。
仕事では、決して上手くいくことばかりではなく、上手くいかないことや困難にぶつかること、答えがわからないことがあります。そんなときでも、わからないとさじを投げてしまうのではなく、自分なりに考えたり調べたり、上司をはじめとした周囲の人に相談したりといった様々な手法を使って自分なりの答えを導き、前に進んでいける力が大切だと感じています。困難なことにも、前向きに取り組んでいくことができる人と一緒に働くことができるとうれしいです。